山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

山の自然学現地講座/多田多恵子先生と高尾山の観察会

新緑の高尾山を五感を使って歩く一日

多田多恵子先生/2018年4月22日・高尾山

山と自然の不思議を満喫する「山の自然学現地講座」

2018年4月22日 山の自然学講座2018の現地講座「花咲く高尾山をめぐり、植物と虫との生存戦略を考える 」を実施しました。新緑の中、五感を使って高尾山の自然を満喫した1日となりました。

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山の自然学講座・新緑の高尾山

多田先生とのお時間は、時が経つのを忘れてしまうような体験です。次から次へと先生がいろんなモノを見つけては様々なお話しを聞かせて下さるからです。高尾山の麓、歩き始めてすぐに観察は始まります。全ての生き物に愛情を持った解説を聞かせて下さる多田先生は山の自然学クラブでも大人気です。
この日も「人が多いので、しばらく歩いて静かなところに言ってから観察しましょうか」とおっしゃっていたのですが、登山道に入るとすぐに石垣の中から見始めてしまいました。

今年は冬が寒かったこと、春になってからの気温の上昇が大きいことなど、変化の多い年となっています。例年とは花の咲き方、植物や生き物の生活も変わっていることも多そうです。出芽、開花が早まっているという情報も多く聞かれます。
それでも、山頂までゆっくり歩きながら、たくさんの植物、花々を観察することができました。

マルバアオダモの花が手の届くところにあったので、ルーペなどを使ってじっくり観察。貴重な種もいくつか見ることができました。高尾山は寺社林として禁伐、殺生が禁じられていたため、あまり手を付けない形で自然が残っているのだそうです。
登山道のすぐ脇に咲いているたくさんのチゴユリ。ちょうどたくさん咲いているのを見ることができました。豊かな森が気持ちを豊かにしてくれるような気がします。

山の自然学クラブでは、切り口や場所を変えながら山と自然の成り立ちや魅力を観察する現地講座を実施しています。
行事や活動の詳細はホームページをご参照下さい。山の自然学クラブ

当日、多田先生から、いくつか最近の著書のご紹介をして下さいました。

ようこそ! 花のレストラン /多田 多恵子:写真・文(少年写真新聞社発行,2017年)

(出版者の案内文章・少年写真新聞社HPより:花の色や形は百花百様。花のレストランもいろいろあリます。誰でも入れるファミレス型やお客さんを指名する会員型、香りだけで料理が出ない、入ったら出られない怖いレストランも。どんなレストランが出てくるのか楽しみです。)

こちらの本でも紹介しているレストランのいくつかについて、私たちは実際にこの講座で、お客さんを含めて観察することができました! フィールドで観察してみる醍醐味ですね!!
また楽しい観察会を企画・実施したいと思います。

多田先生、講座幹事の皆さん、参加して下さったみなさん、楽しい一日をありがとうございます!