山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

富士山のブナが発芽しました!

富士山のブナが発芽!

2017年採取の種子が発芽。芽が出てきました!

2017年、富士山のブナ、ミズナラは豊作年(なり年)でした。
富士山南麓ではミズナラは、ほぼ確実に隔年、豊作になります。昨年はYuiのみなさんとも一緒に、ドングリ拾いをして頂きました。台風で少ししかできませんでしたが、たくさんなっているのを見ることができ、採取することもできました。

ブナは富士山南麓では5年~7,8年に一度 豊作になります。その間にも少し実を付けることはありますが、豊作になる年は10年に1,2度程度です。2017年はほとんどの母樹が実を付ける「豊作」だったのですが、夏のあまりの天候不順が響いてしまったのか、充実した(中身が入っていて、実際に芽が出る能力がある)種子がほとんど見つけられませんでした。
それでも、採取した中には少しだけ充実した堅果があったので、播いておきました。
思ったよりもしっかりと芽が出てきてくれました!

2018年4月5日撮影の実生です。

一週間も経たないうちにこんなに大きくなりました。ちょっと生えすぎ?
はやめに現地へ運ばないと、東京で夏を越すのは少し心配です... 

 

ミズナラも少し遅れて発芽し始めました!こちらもたくさん出てきました。さっそくアブラムシがついてしまっていて、少し心配ですが... 今のところ実生の勢いが増さっているようです。

早く 富士山に里帰りをさせたいですね。大きくなってもらいたいです!