代々木~明治神宮の森の観察-山の自然学現地講座・石井誠治先生
2020年8月22日山の自然学現地講座
2020年8月22日 延期していた「山の自然学講座2020」の再開後第1回目となる現地講座「五感で学ぼう!自然学-樹木の生き方暮らし方 (1)代々木駅~明治神宮」を開催いたしました。
天気は雨となる予報もあったのですが; なんとこの日は猛暑日に!お天気に恵まれて... とは言うものの
たいへん暑い中での観察会となりました。
とはいえ、森の中にはいると 感じ方も含めて温度が変わるのだと言うことが体感できる一日でもありました(笑)。
代々木駅で集合した9時過ぎの時点ですでに30度を超える気温になっていたと思います。
しかし そんな中でも みなさん元気に集合していただき、出発。
この日の講座は動画撮影をして、出席できない方にも動画視聴による受講を選んでいただけるように致しました。
<受講申込みできるようになりました2020.9.17 → お申し込みはこちら(HPの申込みフォームへ)>
代々木ビレッジに向かいます。「そら植物園」が入っていて、植物ハンターの方が世界中から集めた珍しい植物がたくさん配置されてます。きれいに手入れされているお庭は自由に見学することが出来ます。素敵な場所です。
地中海地域から運ばれてきたオリーブの木、バナナやマカダミアなどの熱帯の植物、そしてかわいい樹形のボトルツリーなど。日本の東京の気候はいかがでしょうか;
・・たくさんの興味深い植物の姿に、何度きても楽しめそうです。
石井さんの案内で明治神宮までの間にもいろいろな観察を行います。その道ばたの一葉から、そこに植えられた街路樹から、そのお庭の庭木から、植木鉢に生えてきた草や木から・・ 石井さんのお話はいろいろなところから始まり、いろいろなところに飛び火し、そしていろんなおまけがついてきます。
その日 出会ったものをそのとき・その季節に観察する、現地講座の楽しみ・醍醐味といえます!
北参道から明治神宮へ入ります。明治神宮は今年 鎮座百年を迎えます。オリンピックが開催されればいろいろと合わせて記念となる予定だったのですね。
木々の緑が色濃いこの季節ですが 昼なお暗い森の中、落葉広葉樹の明るめな林、など いろいろな木々があり、それぞれの姿を解説していただきます。宝物殿の前、北の池の周りにはきれいな芝生の広場もあります。
境内には百年の歴史を解説する写真入りの看板が展示されています。かつての周辺の様子がよくわかり、見学する際の見所のひとつです。
石井さんは手持ちの資料などからも写真をお持ち下さっていました。百年の土地、森の歴史と人との関わりなどをいろいろとお話し下さいました。江戸時代は加藤家のお屋敷などがあった場所が明治になって練兵場となり、その隣に明治神宮が造成されたこと、練兵場は戦後アメリカ軍の用地となり、その跡がオリンピックの際に整備されて今の形になっていったこと・・百年とは長くも短くも感じるものです。
南参道、原宿口の鳥居の周りにはクスノキが配置されたそうです。造成当時の写真を見せて下さいました。
そのときに植栽された楠は立派な大木となり、参詣に訪れた人を出迎えてくれます。クスノキの大木の前で記念写真を撮影して、今日の講座はおしまいとしました。
本当に暑い一日ではありましたが、森の木々に助けられて楽しく歩くことが出来ました。
ご案内下さった石井先生、スタッフのみなさま、そしてご参加・ご一緒下さったみなさま どうもありがとうございました!
石井先生による現地講座「樹木の生き方暮らし方 」はあと二回、9月12日に川崎市で、10月3日に八王子(多摩森林科学園)での実施を予定しています。
また、この日の現地講座は 編集してYouTubeの視聴による受講をしていただくことが出来ます。
お申し込みの方は山の自然学クラブ事務局・講座スタッフまでお申し込み下さい。
山の自然学講座2020 の実施内容については、ホームページをご参照下さい。
山の自然学講座2021/NPO法人山の自然学クラブ