山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

三陸現地講座・2018年10月13日~14日仙台周辺~気仙沼

三陸現地講座・2018年10月 森と植物の観察会

2018年10月13日~14日は三陸現地講座「秋の森を歩こう!三陸・で・自然学 ~Oct,2018」を開催しました。開催概要についてはホームページのご案内をご参照下さい。
http://www.shizen.or.jp/tohoku/excursion/sch20181014.html

2018年10月14日 気仙沼・徳仙丈山と岩井崎で「森と植物の観察会」

この観察会は、海べの森をつくろう会が現地のみなさんを対象に企画する生涯学習活動に、プログラムを提供して、行っている観察会です。今回は石井誠治さんのご指導を頂き【森と植物の観察会 ~樹木ハカセ・石井先生と秋の森を探検しよう!】として行いました。

○ 午前:森の美しい 徳千丈山などを中心に観察
○ 午後:岩井崎で、海岸のマツを観察。以前、海べの森をつくろう会が植樹したマツの状況なども調べて観察します。その後、波路上「海べの森をつくろう会」活動地の屋敷林・果樹植栽地で観察。

10月14日 徳仙丈にて

午前中は、徳仙丈にて森の観察会です。何度か来ているこの森ですが、季節が変わるとみられるものが変わりますので、何回来ても新鮮な気持ちです。渓流沿いの明るい森で、気持ちのよいハイキングでもあります。
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10月14日 岩井崎にて

午後は岩井崎で植物の観察をしました。岩井崎には立派なマツが生育しています。その中に、海べの森をつくろう会が2015年11月にクロマツの植樹をしています。植樹したマツの状態なども観察しました。岩井崎は石灰岩の岬で土壌が発達しているわけではないので、植樹の時に使ったような大きな苗を植栽しようとしても、あまり大きな植え穴は掘れません。倒れてしまっている苗もありましたが、元気に育つ稚樹も見られます。その違いなどについても、石井さんからお話を伺いながら考えてみました。
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足下ではコハマギグがきれいな花を付けています。周囲にはハマギクもたくさんあって、ちょうど見頃でした。三陸復興国立公園の指定植物にも指定されています。海べの森をつくろう会でも、ハマギクを育て、増やしています。工事が終わったら海岸に植栽して、海べに彩りを取り戻したいと思います。
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海岸の変化なども観察し、そのあと 海べの森をつくろう会の事務所・活動地周辺でもいろんな植物などを観察しました。第1回の植樹地は植えた木々がこんなに大きくなりました。
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今回も石井さんにはたくさんのお話を聞かせていただきました。気仙沼に行き始めて8年目、当会のメンバーもだいぶなじんだ土地となって、いろんなことを見たり知ったりすることができていると思います。これからも地域の自然を掘り下げ、大切な自然環境、地域の宝物を守っていく活動を続けていきたいと思います。

観察会を実施して下さった海べの森をつくろう会のみなさま、参加して下さったみなさま、そして指導して下さった石井誠治さん、ありがとうございます。