山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

三陸現地講座一ノ関〜気仙沼・3

2012年6月1日〜3日は、三陸現地講座の第二弾! 一ノ関・気仙沼 でした。
2日・3日は前回に引き続き、鎌田耕太郎先生にご案内いただきました。今回もパワフルに、ていねいに、ご案内下さいました。

もはや行程を思い出すのも難しいほど、内容も見所もたくさんな3日間。満喫しました!
3日はまず岩井崎へ。ここの石灰岩は化石のかたまりです!ウミユリやコケムシなど、たくさんの化石を観察しました。

近くの岩倉神社で、天然の植生が残っているところを「海べの森をつくろう会」の菅原さんにご案内いただきました。
 
参道の杉並木、立派です。
皆さんが大切に守ってきた、立派な神社です。ここから若木を採り、海の近くに植えていきたい、との計画を立てられています。今日も午後から植樹をされるとのこと、忙しい中ご案内頂きまして、本当にありがとうございます!

九九鳴き浜はすっかりきれいになっていました!大島瀬戸が美しいです。

唐桑の御崎は鎌田先生の博士論文のフィールドです!ご自分で歩きながら考えた、地層の成り立ちを楽しく解説して下さいました。
 
ペルム紀液状化!砂岩の層が渦を巻いたようになっています。うーん、これを見て3億年前に液状化が起きた様子を想像するとは・・ 鎌田先生すごいです。

ところで今日は、もと気仙沼の中学校教員の菅原先生がご一緒下さいました。
唐桑半島に見られる優美な造りの家は「唐桑御殿」と言われ、曲線を描く瓦屋根や豪華さが特徴的であること、海に一歩出たらば地獄が待っているので、家に帰った時にはお殿様のように暮らしたいという思いで過ごされていたとのお話も伺いました。

小原木中学校を拠点に支援の活動をされている、梅村マルティナさんと、小原木のみなさんの取り組みについても伺うことができました。
小原木タコちゃんはすっかり有名です。

いやはや、たいへんな3日間でした。ですが本当に充実して楽しかったです。

この企画にご協力くださった、
いつも楽しい講師の鎌田先生、一ノ関の佐々木会員、
気仙沼一般社団法人菅原フォーユーの菅原さんと菅原先生、
そして急なお問い合わせにもかかわらずご案内くださった「海べの森をつくろう会」の菅原さん
夕食会場を手配してくださったサイシンの斎藤さん、
たくさんのみなさんがこの講座の立役者となってくださいました。

そして、参加してくださった仲間のみなさん、本当によくご協力くださいました。
みなさま、ありがとうございます。

また次回、充実した講座を企画することをお約束して、御礼にかえさせて頂きます!