山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

2015年6月13〜14日 富士山南麓・低山帯の広葉樹林

2015年6月13〜14日 富士山南麓・低山帯の広葉樹林

山の自然学クラブの富士山森林復元活動

山の自然学クラブでは、2003年から富士山の南麓で自然の森(天然林)を目指して森林復元活動を行っています。
目標となる植生をよく知るため、日頃から樹木や森の観察会などを実施していますが、今回はいままで歩いたことのないところに行ってみました。
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本の森林の一部には、後世に残すべため保存するように指定された森があります。林業など生物資源を持続可能に利用することが主な目的ですが、必要以上には人手が入っていないので、自然の状態を観察するのに適しています。
今回歩いたのは、富士山南麓に設定されている低山帯広葉樹林の二カ所です。

東臼塚周辺の森には、ハイキングできるように散策路が整備されています。気持ちのよい森林浴コースです。

六番の森は、ブナやケヤキの大木が残る美しい森です。シカの影響が見られますが、被食を防止するためか、網で何カ所か囲ってありました。
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これらの森にみられる植物の構成を目標に・参考にして、私たちの活動地にある植物を近づけていくようにします。

今回、私たちの協定林ではホオノキやヤマボウシなどいくつかの樹種が花をつけていました!木々も育ってきてくれているのだと実感。これからも目標になる森林を見ながら活動したいと思います!

山の自然学クラブ・富士山での森林復元活動・夏は8月22日~23日に行います。
http://www.shizen.or.jp/fuji/sch_20150822.html
どなたでも、お気軽にご参加ください!

2015年6月 三陸講座

6月6日、7日は三陸現地講座を実施致しました。すっかりおなじみになった鎌田先生に今回もご指導いただきました。
今回の三陸現地講座の日程、見学予定などはこちらをご覧下さい。

今回は気仙沼市内での実施分は、気仙沼特定非営利活動法人海べの森をつくろう会さんに実施していただき、共催させていただきました。
また、1日目の夕方に室内講座を企画致しました。現地からはちびっ子(!)、小学生やお母さん、学校の先生方、などなど25名の方々がご参加下さいました。

2日目は現地から15名ほどご参加いただき、屋外での現地講座です。
絶好の観察日和。海もきれいです。みなさんの目もキラキラ。

砂浜やれき浜のでき方、砂やれきの運搬・堆積について、実際に砂を手にとりながら先生のお話を伺います。

化石の探索では、生き物の形そのものの化石(アンモナイトが多出することで有名な大沢漁港)はもちろん、生き物が動いた跡や歩いた跡、巣穴などの跡が化石になること、何億年も前なのに、海底の巣穴がそのまま見られるなんて!とみなさんオドロキの連続。
気仙沼市内で一番古い地質は、湾内の中心にあります。いつも通るところに、山のような、宝のような化石が。まったくうらやましい限りです。

チビっ子博士たちは先生を取り囲んで、質問攻めです。わざわざお家から石を持ってきて、見てもらった子もいました。

先生にも新鮮な一日になったでしょうか(笑)。
鎌田先生、ご参加下さったみなさま、そして、共催して下さった海べの森をつくろう会のみなさん、ありがとうございます。

6月20-21日 浅間山の高山植物と軽井沢の草原を観察するツアー

6月20-21日 浅間山高山植物と軽井沢の草原を観察するツアー

今年ははじめての取り組みとして、山の自然学ツアーを開催しています。
6月のツアーは軽井沢~高峰高原~浅間山をめぐります。

宿泊する高峰高原では、お天気に恵まれたら、満天の星空を楽しむことができます。
見頃になる高山植物を身近で観察できるツアーです。
ぜひご参加ください。

昨年の様子をこちらでご紹介しています

ヤマケイオンラインに、すてきな記事を掲載してくださいました。
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ライチョウ保護活動のための絵葉書

ライチョウ保護活動のための絵葉書

大森さんから届いたはがきの案・たたき台だそうです。


** 大森さんからのメッセージ **

山の自然学クラブの活動として予定しているライチョウ保護活動の作業を始めようと思っています。
早く準備をして、この夏のシーズンには、登山者の手に渡したいのですが、そのために作業を急ぎます。皆さんと相談しながら始めようと思っていたのですが、気が付いたら夏が近づいていて、ここまでやりました。
プロの良い写真を貰おうと交渉していましたが、これが不調で、私の写真でとりあえず考えてみました。これはたたき台ですから、一緒にやって下さる方の意見でいくらでも直します。そのつもりでご参加ください。

4枚セットの絵葉書をA4サイズ1枚に印刷して、これを登山者が通る所で配ってもらうのです。普通、4枚組の絵葉書は100円はします。A4の方法で紙を普通の厚紙にすると、10円で出来るのです。手に取った人が自分で切らねばという欠点はありますが、安さと手間を優先して考えました。
それを山の自然学クラブ制作で作り、これをまず見本として登山の関係機関に100枚づつ配ります。

この活動に参加・協力してくださる方は大森さんへご連絡下さい。

大森弘一郎さん
zero(あっと)qb3.so-net.ne.jp  ※(あっと)を @ に置き換えて下さい

富士山須走口の観察会と活動

富士山須走口の観察会と活動

富士山の東山麓 小富士とグランドキャニオンの観察会

2015年5月16日、アトラストレックさんにお世話になり、富士山須走口の自然を満喫する、自然観察・山の自然学ツアーを実施致しました。
参加して下さったみなさん、アトラストレックのガイド今村さん、急な坂をがんばって登って下さったバスおよびバスの運転手さん、山の自然学クラブ自然再生活動部会スタッフのみなさん、本当にありがとうございます。

天気予報は雨でしたが、みなさまのおかげですばらしい景色を楽しむことができました。
また、美しい新緑、カラマツの芽吹き、満開のミツバツツジなどこの季節ならではの楽しみを満喫できました。
幻の滝も水量はたっぷり流れていました!そのときに霧が晴れてくれなかったことだけが残念でしたが...。

グランドキャニオンや周辺の谷は、どんどん削れているようです。次回、来年とまた行くと、様子が変わってくるかもしれません。
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引き続き、観察を続けたいと思います。
山の自然学クラブは富士山で、台風の被害にあったヒノキ人工林を富士山の天然林・ブナやミズナラの森に戻すための森林復元活動(植樹活動・植林ボランティアや保育活動)を行っています。
観察ハイキングも実施しています。

どうぞいつでもご参加ください。

「ネパール大地震緊急報告会」5月15日、毎日ホール

「ネパール大地震緊急報告会」5月15日、毎日ホール

大蔵理事長が理事を務める日本ネパール協会が主催で行った、標記「ネパール大地震緊急報告会」ヶ先日もご報告の通り、毎日ホールで行われました。

毎日メディアカフェのサイトに報告会の様子を掲載して下さっています。


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毎日メディアカフェの【イベントアーカイブ】 「ネパール大地震・緊急報告会」へはこのリンクからご覧頂けます

日本ネパール協会の小嶋光昭代表からあいさつ、
スポーツフィッシングプロで横浜市在住の森宏太郎さんからの現地報告、
JICA青年海外協力隊の山本結生さんと村岡大輔さんおふたりからの現地体験報告、

そして、ヴァッタ・ヴァバン海外在住ネパール協会国際本部副会長から、
5月1日に第1弾1000万円、15日に第2弾1000万円以上の義援金を送ったことと、現地で支援物資を届けた活動の報告をしたそうです。

最後に大蔵さんから、みなさんへあいさつと協力の要請を行ったとのことです。

公益社団法人日本ネパール協会のホームページはこちらからご覧下さい。
http://nichine.or.jp/

ネパールの地震への対応について

ネパールの地震への対応について

2015年5月11日
特定非営利活動法人山の自然学クラブ 理事長・大蔵喜福 副理事長・中村華子

4月25日にネパールで大きな地震が発生しました。ネパールのみなさまおよび関係のみなさまに、心からお見舞い申しあげます。
当会では大蔵理事長ほか何名かが4月にネパールへ訪問しておりましたが、無事に帰国しているとの報告を受けております。

この被害に対し、特定非営利活動法人山の自然学クラブとしては、以下の通りの考え方に基づいて対応をすることにさせて頂きます。
会員の皆様、関係各位におかれましては、ご不明なこと、ご要望などありましたら当会事務局へお寄せ下さい。
ご承知下さり、どうぞよろしくお願い申し上げます。

<山の自然学クラブとしての対応>
今回の地震被害に対し、組織として直接活動する、等のことは当会では難しいと考えております。落ち着いてきた頃、日本から多くの方が訪れて下さることが何よりの支援になることとも思います。当会では、これからも継続して現地と関わって活動していきたいと考えております。

<当会の活動でお世話になっている方々へ>
直接お世話になった方とは、ネパールの活動を担当されている長谷川会員から連絡を取っております。これまで活動へ参加したことのあるみなさんは、ぜひ長谷川会員を通じて連絡を取り合って下さい。
また、大森会長も現地と連絡を取り合いながら活動を検討しております。会員・有志のみなさんがこれらの活動に参加して頂くことに賛同致します。

義援金等について 受付団体のご紹介
当会が関連している組織として、以下の2団体をご紹介申しあげます。
どちらも公益法人ですので、控除の対象となります。

【日本ネパール協会】
http://nichine.or.jp/JNS/
海外在住ネパール人協会と協力しています。5月1日に1000万円を第一次送金済みだそうです。

ネパール大地震・緊急報告会
5月15日(金) 19時から 毎日ホールにて(毎日新聞社B1)日本ネパール協会理事でもある大蔵喜福理事長と、海外在住ネパール人協会副会長のヴァバン・ヴァッタさんらが登壇して、「ネパール大地震・緊急報告会」が開催されます。
ネパール大地震・緊急報告会
https://mainichimediacafe.jp/eventcal/list/?d=20150515


【日本山岳会】
http://jac.or.jp/info/iinkai/soumuiinkai/post-992.html

山岳団体、旅行会社などが協同で募金を集め、差し上げることになっているそうです。
登山者のみなさんが協力して集めているそうです。

・・以上、ご報告・ご案内申しあげます。