山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

軽井沢の自然と浅間山の高山植物

軽井沢の自然と浅間山高山植物と植生遷移

6月20,21日は現地講座「軽井沢の自然と浅間山高山植物と植生遷移」を行いました。
20日(土)は軽井沢駅に集合、地元に在住のチョウの生態写真家、栗岩さんにご案内いただきました。

かつての軽井沢は火山性の土壌に湿性草原が多くあったそうで、宅地開発が進んで乾燥化してきたようです。下野さんがサクラソウ会議のみなさんが作製したという、土地利用の変遷をあらわした地図を持ってきて下さいました。大正時代くらいには、草原や湿地が多く見られます。
20日にはそんな草原を再現した場所2カ所を栗岩さんにご案内いただきました。
 
栗岩さんは、ちょうちょなどきれいな昆虫は成虫になった姿はよく見られるし、大切にされるけれども、卵の時代、幼虫の時代に生活するための環境、幼虫に必要な食草などを同時に守らないと保全はできないということをそれぞれのチョウを実例としてあげて、説明して下さいました。

こちらの草地は台風により風倒木を処理した後、サクラソウ会議のみなさんで毎年草刈りをするなど、草原の植生を保存する取り組みをなさっているとのこと。これからの推移を私たちも見守っていきたいものです。
また観察・見学をさせて頂こうと思います。ありがとうございました。

21日(日)は浅間山の外輪山の斜面で、下野さんの研究フィールドを案内して頂きました。今年は開花が早いといわれていますが、待望のユキワリソウもまだ咲いてくれていました。その他にも梅雨時に見頃になる植物をたくさん見ることができました。下野さん、ご案内ありがとうございます。

みなさんのお心がけのためか..。梅雨時・一日雨の天気予報でしたが、実際にはほとんど雨に降られることもなく歩くことができました。そして、待望の浅間山の眺望も!ちょうど眺めのよいところに到着したときに雲が晴れ、顔を出してくれました。みんなゴキゲンです。
今度は季節を変えて観察しに来るのもよいのでは、と参加者のみなさんからのご要望もありました。また行きたいですね!