信州講座のご担当、池田理事と山梨県の白州(北杜市)へ行きました。
ここは信州と甲州の境目、釜無川にかかる国界橋という橋が国の境になっています。
釜無川は現在、この橋の下流部では10mほどの峡谷状になっています。
1982年(昭和57年)の台風による大水で河床が削られて、狭い谷が形成されたそうです。
それまで埋まっていた糸魚川ー静岡構造線の一部が見えるようになったといわれています。
白州断層と呼ばれています。白州断層は逆断層なので、削れた露頭では教来石礫層(第四紀の礫岩層)の上に、南アルプスを形成する岩帯の一部、花崗岩質の地層が見られます。
釜無川は、赤石山脈(南アルプス)の北端から流れ出し、山の東側を削りながら富士川の方へ流れていきます。その流路は、本州を東西に区切るフォッサマグナ・西端その場所です。
日本を分ける、その現場がここに見られるのですね。
八ヶ岳が今のように高くなる前はきっと、釜無川はもう少し違うところに流れていたのでしょう。
・・そんなことも考えながら歩いてみます。
山の自然学クラブでは、定期的に屋外での観察会などを行っています。
信州講座は茅野にお住まいの池田理事が担当し、年に数回の講座を行っています。
ご案内は会のホームページに掲載致しますので、たくさんのみなさんのご参加をお待ちしています。