山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

三陸現地講座・一ノ関〜気仙沼・1

6月1日から3日は、三陸現地講座 第二弾! 一ノ関・気仙沼 です。
1日は午後から、一関市内を、佐々木会員の案内で回りました。
磐井川と北上川が合流する一関市は、栗駒山など西側の山から堆積物で埋まって一度北上川がせき止められたようになっています。

ここで北上川の流路が狭くなっていて、上流で雨が降ると水がたまり、何度も洪水になっています。大きな遊水池となるように、整備が進められてきました。大雨の時は、ここ一面に水が溜まって東北新幹線の高架が浮き上がるように見えます。

石と賢治のミュージアムです。東北採石工場の中も見学させて頂きました。昭和50年代まで使用していた工場は、現在、登録有形文化財に指定されています。
何度かの大きな地震で少し心配な部分があり、耐震補強をするとのことで、場所を限定して公開されていますが、一階部分や坑道は見学できます。
 

地元の化石採集家・七田さんのご案内で鳶ヶ森層、唐梅館層の地層・化石見学にも連れて行って頂きました。
 

地元の方が貯蔵庫としても使っている、金山の坑道が残っている藤壷の滝、藤の花が真っ盛りできれいです。

鉱脈を掘り抜いたところが見られました。

このあと、幽玄洞にも見学に行き、たくさんの化石が見られました!
猊鼻渓も砂鉄川が石灰岩を長い時間をかけて浸食して形作られています。
石灰岩と共生してきたこの地域、現在でも石灰の採取が続けられています。

・・とても半日で回ったとは思えない、盛りだくさんの充実した一日でした。佐々木さん、ありがとうございます!