山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

山の自然学2019年カレンダーの製作報告

山の自然学2019年カレンダーの製作報告

3月5日までご注文を受け付けられます

2月24日に新宿のエコギャラリー新宿にて、山の自然学クラブの総会および講演会、展覧会を行いました。お越し下さったみなさま ありがとうございます。また、ご協力ありがとうございます。

会場にいらして下さった方にはご注文を頂く部数を伺えたのですが、いらしていない方でまた希望を受け付けられることになりましたので、こちらで告知して、3月5日中までご連絡をお待ちすることに致します。
会員諸氏の力作がならんでおります。ぜひお取り寄せ下さいますよう、ご案内を申し上げます。

日付入りのサンプル:2019年8月

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山の自然学 2019年カレンダーの8月

そのほかの月の入校サンプルはこちらです。

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2019年山の自然学カレンダー 表紙

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2019年山の自然学カレンダー 2019年4月

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2019年山の自然学カレンダー 2019年5月

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2019年山の自然学カレンダー 2019年6月

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2019年山の自然学カレンダー 2019年7月

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2019年山の自然学カレンダー 2019年9月

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2019年山の自然学カレンダー 2019年10月

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2019年山の自然学カレンダー 2019年11月

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2019年山の自然学カレンダー 2019年12月

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2019年山の自然学カレンダー 2020年1月

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2019年山の自然学カレンダー 2020年2月

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2019年山の自然学カレンダー 2020年3月

「山から始まる自然保護2019」のご案内

2019年2月24日 「山から始まる自然保護2019」ご案内

総会および講演会/写真展覧会を開催します

2019年の定時総会および講演会・カレンダー応募写真展覧会「山から始まる自然保護2019」を2019年2月24日に、エコギャラリー新宿(新宿中央公園内)にて開催いたします。
http://www.shizen.or.jp/schedule/2019/20190224meeting.html (ホームページのご案内)
会員かどうかには関わらず、どなたでも無料でご参加いただけますので、ぜひ会場にいらして下さい。

今回、2019年から山の自然学カレンダーを製作いたしました。会員のみなさんから応募のあった写真を一覧にして、展示室で展示会を開催いたします。
カレンダーに採用された写真はこちらですが、これ以外にもあわせて40点程度の写真を頂きましたので、それらをすべて展示いたします。みなさんで見合っていただき、来年以降の制作に向けて、また、講座などの企画についても話し合う機会・お時間にしていただけたらと思います。

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山の自然学カレンダー2019

4月始まりで恐縮なのですが、2月中にご注文を下さった方に、2019年のカレンダーを3月中旬にはお渡しできるように準備中です。ぜひお手にとって、ご覧頂きたいと思います。
(2月中にご注文を頂き、送料込みで1部500円のご寄附を頂いた方にお渡しします。)

2019年のカレンダー表紙は大蔵理事長からの涸沢カールの写真です。

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山の自然学カレンダー2019表紙・涸沢カール

終了後に近くの会場で懇親会を予定しています(会費4,000円)。こちらにもよろしければご一緒下さい。皆様とお目にかかり、お話しできるのを楽しみにしております。

2020年のカレンダー製作に向けて/大森会長より

2020年のカレンダー製作に向けて/大森会長より

写真家でもある、大森弘一郎会長より、会員のみなさんへのメッセージが届きました。
以下、ご紹介いたします。

今年もよろしくお願いします。
カレンダーに応募した方(とその他)に送ってくれませんか。

山の自然学クラブの写真の好きな皆様へ

良いお年をお迎えのことと存じます。
今年はクラブのカレンダーが出るようで楽しみにしております。
理事会で写真を拝見し、なかなかのレベルに驚きました。

そこで提案です、
来年のカレンダーを目指して、皆さんでもっと撮ることをやってみませんか。
普通の登山の時間に比べて、山の自然学の歩きは2倍ぐらいですが
4倍ぐらいかけて気ままに写し歩いて見たい
そんなことをやってみたいと思っています。

4月下旬に上高地 5月上旬に志賀高原、で足慣らしをして
皆さまそれぞれのフィールドで写して下さい。
木曽駒、富士山、などなど

関心のある方はメールで連絡をください。
 (事務局注:事務局へご連絡いただけましたら転送いたします)
一度お会いして、打ち合わせをしたいと思います。

美しくて、山の自然や自然保護の説明を考えた写真です。
私が昨年奥志賀で写した河骨(コウホネ)のある池の写真をお見せします。
これにどう説明を付けますか。

大森弘一郎

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年奥志賀で写した河骨(コウホネ)のある池の写真/大森

山の自然学講座2019の案内

山の自然学講座2019の案内

2019年1月10日のヤマケイオンラインでご紹介いただきました

今年も10回シリーズで実施いたします、「山の自然学講座2019」が2月2日から始まります!
1月10日にヤマケイオンラインに情報を掲載していただきました。
ありがとうございます。(画面キャプチャさせていただいております。ヤマケイオンライン様はこちら【リンク】
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今年も盛りだくさんの内容にて、開催します。
1回ずつ好きな講座を選んで受講することも可能ですので、興味のある方はぜひ一度お越し下さい!

今年は樹木医の石井誠治理事には3月に現地講座をご担当いただきます。
多田多恵子先生には高尾周辺での観察会をお願いしました。
空きの三頭山は紅葉もきれいな時期に増澤先生のご指導で森を観察します。
室内講座は小泉先生はじめ、7人の先生に7回、多彩な内容の講義をしていただきます。

講座の内容、日程などはホームページをご参照下さい。
www.shizen.or.jp

山の自然学講座2018の最終回

山の自然学講座2018 無事に終了しました

2018年11月10日 最終回・大蔵理事長の講義と終了式

今年も10回シリーズで実施しておりました、山の自然学・連続講座2018年 が最終回となりました。
大蔵理事長からの最終回の講座テーマは「アウトドアで考える危機管理と自然学」です。が、最初はまず、長年継続してきたアラスカのデナリ(マッキンリー)での気象観測の体験と成果についてお話し下さいました。いろいろな経緯や体験があったことを伺います。アウトドアのスペシャリストの大蔵さんのお話はどこをとっても体験に基づいた説得力があります。しかし、なんと言っても、「現地での活動を継続しないと取れないデータがあるのだ」と言うことを強く感じさせてくれる、山の自然学ここにあり、というお話に毎回の事ながら感慨を持つことのできる時間でした。

今回が2018年の講座の最終回となりますので、最後に今年の講座を全課程お申し込み下さったみなさんに、大蔵理事長から、修了証を手渡しして、今年の「山の自然学講座2018」は打ち上げとなりました。

ご協力下さったみなさん、ありがとうございます!

講義終了後には、自由参加で交流会「山の自然学を語り合おう!」を行いました。山の自然学講座の講師をして頂いている目代先生、森先生、下野理事がいらして下さり(ありがとうございます!)、講義の感想などを聞いているのも印象的でした。この日は山の自然学クラブの会員や役員も何人か参加させていただき、日ごろの活動や考えについて楽しく語り合うことができました。

2019年も概ね同じ様な内容にて 10回シリーズの「山の自然学講座2019」の実施を予定しています。
第1回は2019年2月2日の午後、エコギャラリー新宿にて 恒例の
小泉武栄先生による「山の自然学とは」をメインテーマに、開講します!

小泉先生は楽しい語り口で、日本を始めとする山や自然の魅力を説明して下さいます。先生の最近の関心事などを含めて幅広くお話を伺えるとお思います。
氷河時代と日本の風景、モンスーン気候と日本列島、火山列島にある美しい山並み、東京都等々低地にまで分布している高山植物、など、楽しい話を伺えると思います。

近日のうちに、全日程のご案内をできるように、準備を進めています。
決まりましたらご案内させて頂きます。また2019年もたくさんの方と山と自然の楽しさを共有できるように、と考えています。お楽しみに!

三陸現地講座・2018年10月13日~14日仙台周辺~気仙沼

三陸現地講座・2018年10月 森と植物の観察会

2018年10月13日~14日は三陸現地講座「秋の森を歩こう!三陸・で・自然学 ~Oct,2018」を開催しました。開催概要についてはホームページのご案内をご参照下さい。
http://www.shizen.or.jp/tohoku/excursion/sch20181014.html

2018年10月14日 気仙沼・徳仙丈山と岩井崎で「森と植物の観察会」

この観察会は、海べの森をつくろう会が現地のみなさんを対象に企画する生涯学習活動に、プログラムを提供して、行っている観察会です。今回は石井誠治さんのご指導を頂き【森と植物の観察会 ~樹木ハカセ・石井先生と秋の森を探検しよう!】として行いました。

○ 午前:森の美しい 徳千丈山などを中心に観察
○ 午後:岩井崎で、海岸のマツを観察。以前、海べの森をつくろう会が植樹したマツの状況なども調べて観察します。その後、波路上「海べの森をつくろう会」活動地の屋敷林・果樹植栽地で観察。

10月14日 徳仙丈にて

午前中は、徳仙丈にて森の観察会です。何度か来ているこの森ですが、季節が変わるとみられるものが変わりますので、何回来ても新鮮な気持ちです。渓流沿いの明るい森で、気持ちのよいハイキングでもあります。
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10月14日 岩井崎にて

午後は岩井崎で植物の観察をしました。岩井崎には立派なマツが生育しています。その中に、海べの森をつくろう会が2015年11月にクロマツの植樹をしています。植樹したマツの状態なども観察しました。岩井崎は石灰岩の岬で土壌が発達しているわけではないので、植樹の時に使ったような大きな苗を植栽しようとしても、あまり大きな植え穴は掘れません。倒れてしまっている苗もありましたが、元気に育つ稚樹も見られます。その違いなどについても、石井さんからお話を伺いながら考えてみました。
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足下ではコハマギグがきれいな花を付けています。周囲にはハマギクもたくさんあって、ちょうど見頃でした。三陸復興国立公園の指定植物にも指定されています。海べの森をつくろう会でも、ハマギクを育て、増やしています。工事が終わったら海岸に植栽して、海べに彩りを取り戻したいと思います。
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海岸の変化なども観察し、そのあと 海べの森をつくろう会の事務所・活動地周辺でもいろんな植物などを観察しました。第1回の植樹地は植えた木々がこんなに大きくなりました。
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今回も石井さんにはたくさんのお話を聞かせていただきました。気仙沼に行き始めて8年目、当会のメンバーもだいぶなじんだ土地となって、いろんなことを見たり知ったりすることができていると思います。これからも地域の自然を掘り下げ、大切な自然環境、地域の宝物を守っていく活動を続けていきたいと思います。

観察会を実施して下さった海べの森をつくろう会のみなさま、参加して下さったみなさま、そして指導して下さった石井誠治さん、ありがとうございます。

宮城・南三陸で自然観察-三陸現地講座・2018年秋!

自然観察会・三陸現地講座~2018年・秋!

2018年10月13日~14日は三陸現地講座
「秋の森を歩こう!三陸・で・自然学~Oct,2018」を開催しました。開催概要についてはホームページのご案内をご参照下さい。
森や樹木・植物の観察会 石井誠治さんにご指導頂く観察会を開催!
http://www.shizen.or.jp/tohoku/excursion/sch20181014.html

10月13日

○ 10時に仙台駅に集合して、出発!
○ 閖上地区~岡田地区の海岸林 見学
○ 古川・大崎方面に移動 有備館岩出山城跡などの見学
○ 蕪栗沼周辺へ マガンのねぐら入りを観察 ※ 日の入り 17:09
 蕪栗沼では蕪栗ぬまっこくらぶの戸島さまがご案内下さいました。

10月14日

○ 蕪栗沼で朝の一斉飛び出しを観察 ※ 日の出 5:46
 ~気仙沼へ移動 海べの森をつくろう会事務所にて現地参加のみなさんと集合
海べの森をつくろう会スタッフ・現地集合のみなさんと一緒に観察会を実施。周辺の植物と森の観察会です。
○ 午前:森の美しい 徳千丈山などを中心に観察
○ 午後:岩井崎で、海岸のマツを観察。以前、海べの森をつくろう会が植樹したマツの状況なども調べて観察します。その後、波路上「海べの森をつくろう会」活動地の屋敷林・果樹植栽地で観察。
気仙沼の観察会は、海べの森をつくろう会さんにプログラム協力をして、これまで何回か実施してきている観察会です。

ご協力いただいたみなさまのおかげで 忙しくも楽しい、盛りだくさんの2日間を過ごすことができました。

2018年10月13日 仙台沿岸から大崎へ

午前中、仙台市名取市の岡田新浜、荒浜、閖上地区付近の海岸を回って、海岸林の状況などを観察しました。

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貞山堀を見下ろし、海・太平洋~仙台市内も一望にする、見晴らしのよい仙台市若林区の海岸公園へ。冒険広場等が再整備され、2018年7月に再開したばかりです。
冒険遊び場(プレーバーク)にはプレーリーダーが常駐していて、子ども達がのびのびと遊べるようになっています。デイキャンプ場にはバーベキューや芋煮会を行えるサイトがつくられています。たくさんの家族連れで賑わっていました!
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その後閖上まで足を伸ばしました。日和山閖上湊神社・富主姫神社)に登ってお参り。名取川の河口周辺を見渡すことができます。
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毎週日曜日にはゆりあげ港朝市が開催され(2013年5月から再開!)、たくさんの人が訪れることで知られています。この日も賑やかにイベントが開催されていました。

午後は古川・大崎方面へ移動して、伊達家の居城であった岩出山城跡と、城下にある有備館を見学しました。
岩出山有備館周辺は伊達政宗が1591年に米沢から移り住んでから1601年に仙台青葉城へ行くまで居城となっていたといいますが、その後も岩出山伊達家の屋敷として使われていたのだそうです。
石井さんのご案内でゆっくり庭園内を観察しました。
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有備館の庭園は素晴らしいところです。石井さんオススメ?の理由がよくわかりました。
大崎市の解説によると「岩出山城本丸の断崖を借景として池中に島を配した廻遊式池泉庭園」として説明されています。1715年ころから整備されたと考えられるそうで、長い年月使われてきていますので、歴史を感じられる造作、植物がたくさん育てられ、守られています。

これ、キヅタです!こんなになるのに、いったい何十年かかるのでしょう。何十年でできるのかな?・・あまり想像つかない姿です。石井さんがいつもおっしゃっているとおり、人と植物の長い関係を感じさせてくれるたくさんの植物が、歴史を思い起こさせてくれ、あたたかい気持ちにさせてくれます。庭、とはそういうものでもあるに違いありません。

2018年10月13日 蕪栗沼での渡り鳥観察会・雁のねぐら入り

夕方に蕪栗沼へ、マガンなどのねぐら入りを観察するのが目的です。
宮城県には北部の平野部直径15kmほどの圏内に3つのラムサール条約湿地があります(!)が、コンパクトで観察しやすいこともあり、蕪栗沼は人気のあるスポットとして知られています。蕪栗沼の一帯はかつて湿地状の環境でしたが、伊達藩の時代から新田開発が行われ、水田がつくられた際に用水路・排水路として何キロメートルにもわたる水路が築造されたそうです。
マガンは夜は沼で休息し、昼は水田で食事をしています。いずれも夏季にユーラシア大陸北部などで繁殖し、冬季になると日本列島にやってきて越冬する渡り鳥であるコクガン、マガン、ヒシクイですが、生息数が減少し、1970年代に天然記念物に指定されています。
マガンとの共生と越冬地の分散化を目指して、稲刈り後の田んぼに水を張って、沼のような環境を作る「ふゆみずたんぼ」という取組が、蕪栗沼周辺の農家の協力を得て進められているそうです。
蕪栗沼では、
「蕪栗ぬまっこくらぶ」さんが地元での保全・管理を担っていらっしゃいます。
蕪栗ぬまっこくらぶ http://www5.famille.ne.jp/~kabukuri/
くらぶでは、水位の調節、周辺環境の整備など、多岐にわたる重要な活動を担われています。

少し前にご連絡を申しあげたところ、ぬまっこくらぶの戸島様が、現地でご案内をして下さいました!突然のお問い合わせにも拘わらず、ありがとうございます。
この頃ならここが一番よく観察できるよ、という場所を教えて頂き、みんなでお話を伺いながら鳥がやってきたりするのを眺めます。野鳥のことがそれほど詳しくない当会メンバーですが、戸島さんからは鳥の生態に関するたくさんのお話しを詳しく伺うことができ、本当に楽しく観察会ができました。
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まだまだこれから増えるのだと思いますが、お天気にも恵まれ、この日も素晴らしい光景でした!

2018年10月14日 蕪栗沼での渡り鳥観察会・雁の飛び出し

前日に、戸島さんに「朝はどこで観察するのがいいでしょうか?」と伺ったところ、この時期は風向きの関係でやっぱり夕方と同じところが観察しやすいと思いますよ、とのアドバイスでしたので、場所もわかったことですし、同じ場所へやって参りました。
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賑やかな鳥たちの朝、これまた素晴らしい光景を目にすることができました。一同感激!です。

・・さて、この日は第二部へ「三陸・で・自然学 ~Oct,2018」へ取りかかる日です。
 冷えた体を温かい飲み物で暖めてから、気仙沼へ移動致しました。

ご案内いただいた ぬまっこっくらぶの戸島さま、ご一緒いただいたみなさん、どうもありがとうございます。本当に充実した一日となりました。