山の自然学講座/首都圏日帰りの観察会
2018年6月2日 亀谷先生との植物観察ハイキング
夏の奥多摩・浅間嶺の尾根と緑の森歩き
2018年6月2日に、日帰りの現地講座「緑の中、夏の奥多摩・浅間嶺を歩こう!-森の先生と一緒に有毒植物の識別-」を実施しました。今回のルートは浅間尾根。五日市の市に数馬から馬に乗せた炭を運んだ旧道です。長年使い込まれた道らしく、歩きやすくてしっかりした道です。三頭山には江戸幕府の御林がありましたので、お役人も多く通ったことでしょう。
実施日程・行程などはホームページの実施要領をご参照下さい。
http://www.shizen.or.jp/schedule/2018/20180602.html
今回は以前にも、景信山から小仏の観察会でお世話になった亀谷行雄先生にご案内頂きました。
先生は東京都林業試験場にいらしたので、都内の森や植物にたいへんお詳しい方です。また、最近は東京都の森づくりや体験会などでの講師を多く担当されているそうで、相変わらずご多用な様子、そしてお元気でした! 参加者一同、先生のあとについて歩いて行きます。
天気にも恵まれて、たいへん充実した尾根歩き、森歩きを楽しむことができました。
登り始めると、クリンソウの花が迎えてくれました。水の多いところに地域の方が植えていらっしゃることなども多いようです。こちらも庭先の水を引いてあるところです。
森の中や周辺ではコアジサイやウツギの花が満開です。コアジサイは品のよい、よい香りがします。森を歩いている間ずっと香りを楽しむことができました。この季節ならではの楽しみです。
最近とくに、東京都では手をかけて森の整備を進めています。新しい伐採地も多くなりました。尾根を歩いている間には、たまにはこのような眺めのよい景色も欲しいところです。そして、明るいところに入ってきた様々な草花や樹木を観察することもできます。
亀谷先生はたくさんの植物を見つけて参加者に説明して下さいます。
次から次へと教えて下さるいろいろな植物と、その特徴。さて一体何種類を覚えられたでしょう?
何人かの方は「復習が楽しみだね!」とおっしゃっていましたが...
この日の主役ともいえるツタウルシとヤマウルシは何度も教えて頂きました。さすがにおぼえられたかな?と思います!
払沢の滝の近くまで降りてきたところにあるそば処。大切な主要路として使われていたこの道の名残を示してくれているような感じがします。半日歩いた最後にこちらでゆっくりさせて頂きます。