山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

富士山の森林復元活動・2016年夏!

2016年夏の富士山森林復元活動

山の自然学クラブでは、富士山の南麓、国有林内で森林復元活動(植林などをはじめとする森林ボランティア活動)を行っていて、年間を通じて現地活動を行っています。
活動内容などについてはホームページをご覧下さい。
富士山南山麓「森林復元活動」(森林ボランティア活動)

2016年8月20日~21日は、富士山・夏の活動です。台風の合間でお天気を心配しておりました。
20日はあまりお天気がよくなく雨が強くなってきてしまったので、屋外での作業は半日にして、午後は早めに研修にさせていただきました。
いつもは夕食後に行うミーティングですが、今回は午後に開催。室内での話し合いも、楽しい時間です。
今回は、地元の高校生も参加して下さいました!
環境に関わる進路への進学を考えているそうで、少しは参考になったかどうか...
期待はずれで、かえってお考えを変えることになっていなければよいのですが;

21日は天気もよく、午前中は植林地での作業を、午後は森の観察会を実施できました。
ススキが多めに残っているところもありますので、みんなで下刈りをしました。ササやツタも見つけて切っていきます。いつもながらみなさん徐々に夢中に;
 

今回、ボランティアスタッフYuiの活動で参加して下さった方がリピーターとして参加して下さいました。みなさんが2014年に植えた木を見つけて、金網の補修なども行います。きちんと育っているものが多いので、将来を期待しましょう!

午後は秋の種子採取の下見を兼ねて、天然林・気持ちのよいブナ林を観察しながら散策。面白い植物なども見つかります。植林地内で見つけたツチアケビ、自然林の森ではヤマシャクヤクが実をつけていました。
 

富士山南麓の森は水が豊かです。川が流れているわけではありませんが、豊富な雲や霧がたくさんの水分を供給し、多様できれいな苔を育んでいます。夏の森の中はひんやりして気持ちのよいものです。

倒木が多く、明るくなっているところは小さな草原状になって、カラマツが生えてきています。アサギマダラが優雅に飛んでいるのをみることができました。

森の中では、リスの食事のあとなども観察できました。
お天気がもってくれてよかった、翌、22日は台風9号が上陸して都内も大荒れの天気に。一日ずれていたらたいへんでした;
みなさんのお心がけのおかげですね! ご参加下さったみなさん、ありがとうございます!

山の自然学クラブでは、また9月、10月と富士山の森林ボランティア活動を行いますので、ぜひご参加下さい。

(下写真:帰り道、足柄サービスエリアにて。富士山は、笠雲をかぶっていました。
 「富士山が笠をかぶれば近いうちに雨」は多くの天気ことわざの中でも高い的中率だといいます。)
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