会員の高塩賢二さんより、新刊本の案内を頂きましたので掲載致します。
当会会員の小泉武栄さんが編集なさったそうです。
「フィールド科学の入口 自然景観の成り立ちを探る」 高塩賢二・記
小泉先生の新しい本が出ました。「自然景観の成り立ちを探る」というタイトルで、玉川大学出版部より10月に出版されました。この本は「フィールド科学の入口」と銘打った全10巻からなるシリーズものの出版の第1巻目のものです。各巻は①第1部:各学問領域のフィールドワーカーとの対談、②第2部:フィールドワークの事例、③第3部:新しい研究動向や他領域とのコラボレーション、という3部構成からなるものです。
この中の第1部で小泉先生は民俗学者の赤坂憲雄氏と“山の自然学”の誕生から現在に至るまでを縦横無尽に語っていらっしゃいます。生まれ育った長野の自然、大学院時代に論文テーマが理解されなくて悔しい思いをしたこと、などのエピソードを交えながら、現地の観察と“なぜ ?”を積み重ねて築き上げた小泉流地生態学の全貌が著されています。
第3部には集中講座の初代講師を担当して頂いた清水長正さんの「風穴を探る」が収録されています。
全7編の論文はどれも力作揃いで読みやすくフィールド研究の醍醐味満載です。山の自然学関係者必読の書です。是非お手に取ってご覧下さい。
出版社:玉川大学出版部
書名:「フィールド科学の入口 自然景観の成り立ちを探る」
編者:小泉 武栄・赤坂 憲雄
定価:2400円+税