山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

三陸現地講座一ノ関〜気仙沼・2

2012年6月1日〜3日は、三陸現地講座の第二弾! 一ノ関・気仙沼 でした。
2日・3日は前回に引き続き、鎌田耕太郎先生にご案内いただきました。

6月2日に集合した一ノ関駅では、偶然、SLイーハトーブいわて物語号の出発式が行われていました! テープカットの瞬間を見てしまいました;

そして今回の見学に出発です!

まずはペルム紀の一大イベントの痕、刈生沢の渓谷へ。
この渓谷を形成しているは、ものすごい地殻変動によりできた、礫岩・レキ岩だということです。

十メートルもある岩が礫岩を形成するほどの大きなイベントとは!昨年の大地震や津波くらいではとてもできないでしょう。 ・・想像を絶します。

近所で育った会員の佐々木さん、こどもの頃遊んでいた渓谷がこんなすごいところだったとは! と、びっくりしていました;

そして東へ向かいながら、千厩でトーナル岩体、室根では折壁モンゾナイトなど、鎌田先生がこの地域を形成する地質や岩について、どんどん説明をして下さいます。
北上山地の、数億年の歴史がひもとかれていくようです...

そして午後は徳仙丈山へ。山頂付近のツツジが見頃を迎えていて、きれいです!

登った時には残念ながら雲が出てしまって、周辺の地形を見渡すことはできませんでした。

この付近では、夏はオホーツク海気団から吹く冷たい北東の風が濃霧を発生させ、ヤマセと呼ばれ、特徴的です。この霧が多い気候と、塩を含んだ霧の成分が、ツツジに適した立地環境を作るひとつの要因となっています。