山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

十三浜夏祭り・2017年!

十三浜夏祭り・2017年!

8月13日には十三浜夏祭りが開催されました。これまで開催していた相川地区は国道などの工事が進んでいて、お祭りが実施できないため、今回は大室地区での開催となりました。

正午、子供歌舞伎から幕が切って落とされました!
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この日に向けて特訓したのでしょう。見事な舞を見せてくれました。

いつもいらして下さるミュージシャンのみなさん、協力して下さるボランティアのみなさん、そしてもちろん地元のみなさんがそれぞれ協力して、すべて手づくりのお祭りです。
前日にお手伝いに行くと、舞台が組み立て中でした!

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地元工務店の方を中心に、いつもながら手際よく組み上がって行きます。長雨のためか、材が膨らんでしまってホゾがうまくはまらなかったりしたようですが、さすがに慣れていらっしゃいます。
見学しつつ、雑用をお手伝いしつつ、準備が進められました。お天気があまりよくないので、テントなどの準備は当日の午前中にすることになりましたので、相川地区へ行って別の活動をしました。

集会所の近くに置かせて頂いているあずまや周辺の改良をさせて頂きました。

今回、山の自然学クラブのメンバーは、本部テントの販売を担当させていただきました。運営のためバスツアーでいらしたボランティアさんが一緒です。大阪からいらした方も! 若者パワーで頑張って下さいました!
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前日までいらしていた日本工学院専門学校のみなさんが、テーブルと棚を作っておいて下さいました。
活用してもらえるかな~、と会場に持って行くと、さっそく活用して下さいました!
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Tシャツ置いて頂き、すてきです! やはり無垢材の雰囲気はよいものです。

今回も、相川地区に設置したビザ釜で、水守の郷・七が宿の海藤さんがビザを焼いてデリバリーをしました、食券を会場で販売して、釜から持ってきた焼きたてピザが届いたら引き渡します。

今年も海老名のみなさんを中心に寄付を集めて、花火を揚げることができました。
ギタリストの八島さんとファンのみなさんを中心に熱心に支援を続けて下さっています。今日の演奏でも八島さんとその仲間のステージがメインイベントのひとつです!
仙台の芳賀さん、いつもたいへんお世話になっている花火屋さん(火薬商さんですが)です。
20時過ぎ。フィナーレを飾る花火がうちあがります。
隅田川の川開きの花火ももとは大火のあとに始まったと言われていますが、何回かこちら十三浜で見ることができた花火。感慨深い思いで拝見いたしました。

きれいな花火を見て、みなさん満足して今日のお祭りは無事終了。
今回もたくさんのみなさんが献身的に動き、長い1日を楽しく気持ちよく過ごさせて頂きました。
すべてのみなさん、ありがとうございます。

今年、延びにのびていた相川中地区の高台移転の引き渡しが終了し、ようやくみなさんがお家を建て始めたところです。
今年の年末がいよいよ仮設住宅で最後のお正月にできそうです。新しい国道も出来てまいります。
工事がどのように進むか、現地にどのような変化があるかわかりませんが、来年の8月もぜひ十三浜のみなさんと夏祭りを一緒に楽しませて頂けたら。と心新たに致しました

阿蘇の草原へ!

8月9-11日は熊本/阿蘇で活動します

山の自然学クラブでは、阿蘇の草原再生の活動を有志で行うことになりました。
主に、阿蘇市波野地区、荻岳の周辺を最初の活動地として、草原の復元プロジェクトのお手伝いを行います。
場所はこちらをご参照下さい。波野/荻岳 と書いてある周辺の草原で活動を検討しています。

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国土地理院電子国土Webに加筆http://maps.gsi.go.jp/

8月10日~11日に、波野にある「やすらぎ交流館」さんと協力して現地での活動を検討しています。草原の草丈を小さくするための草刈り、小さな崩壊地を修復する作業を1,2日間行う予定です。地元のお子さんたちと草原の観察会などができるとよいのですが、このあたりは相談中です。

ご参加頂ける方、ぜひ連絡下さい!どうぞよろしくお願いします。
荻岳からはすばらしい展望が広がります。もちろん、阿蘇カルデラではどこも雄大な景観が楽しめるのですが。
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8月10日か11日に草原での活動を行いますが、その前後は自由行動で結構です。
ご一緒に回る方は、9日~11日夜まで一緒に車に乗車して頂けます。(中村の予定は 8月9日昼まえ頃に熊本空港を出発~11日夕方に阿蘇出発・夜までに熊本空港へ戻る予定です)その間都合に合わせてご一緒下さい。


阿蘇へいらっしゃる場合のご注意】
JR豊肥本線平成28年熊本地震の影響により、肥後大津駅阿蘇駅間は運行休止中です。

阿蘇市への交通については、阿蘇市ホームページをご参照下さい。
http://www.city.aso.kumamoto.jp/tourism/event_tourist/public_transportation_map/

熊本空港から阿蘇、波野方面へは産交バスが便利です。
熊本~大分 特急やまびこ号(熊本空港経由)
http://www.kyusanko.co.jp/sankobus/toshikan/yamabiko/

活動地周辺の詳しい地図はこちら(googleマップ)をご覧下さい。
drive.google.com

なみの高原やすらぎ交流館のご案内はホームページをご参照下さい。

2017年春先、阿蘇に訪れたときに撮影した写真です。外輪山では珍しくない!キスミレがそこら中に生えていたりします。
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夏はどんな植物に出会えるのか、楽しみです。

気仙沼採取のハマナデシコを植栽します

気仙沼で採取したハマナデシコの植栽


山の自然学クラブは三陸南部の海岸で、自然再生に寄与することを目的に活動を行っています。海岸を彩る海岸植物など在来植物の保護・採取も可能な範囲で行ってきました。
そして、当会の協力団体である、気仙沼市特定非営利活動法人海べの森をつくろう会では、平成27年宮城県自然保護課の海浜植生保護事業「気仙沼市沿岸部希少動植物種保護保全対策業務」を受託し、付近の海岸から海岸植物を採取し、育成する活動を行ってきました。

2015年、宮城県気仙沼市波路上地区岩井崎近くの海岸で、大型土のうの脇に定着したハマナデシコがはじめて開花しているのを見つけました。
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これらの個体から種子を採取、苗を育成しました。

三陸における海岸植物の現状はたいへん厳しい状況です。
津波の被災後減少(もしくは消失)した植物、分布の南限・北限地とされる植物、希少種等、大切にしたい、注目すべき種も多くある地域です。災害や工事などによって直接個体・群落が消失することだけではなく、生育地の分断や縮小の影響もたいへん大きいと考えられます。
できるだけ多くの植物を確保し、保全したいと考えています。
そして、採取できた植物はできるだけ付近の環境改善、修復に利用して頂きたいと考えています。
少しずつですが、苗を育てたりもしています。こちらは海べの森をつくろう会さんの苗畑で元気に育つハマナデシコです。
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今回2017年に、小泉小学校でハマナデシコを植栽したいとのお話しを頂きました!
ぜひ使って頂きましょう、ということになり、2017年の活動で植栽して頂けそうです。
嬉しいです。元気に育ってお花が咲いたらきれいなことでしょう。楽しみです。

今回植栽して頂ける小泉小学校は、ここにあります。


国土地理院電子国土Webに加筆http://maps.gsi.go.jp/

山の自然学クラブでは、
これからも周辺の植生等を観察し、引き続き適応的な取り組みを行いたいと考えています。

「みどりとふれあうフェスティバル」山の日ゾーン

「みどりとふれあうフェスティバル」山の日ゾーン

「第27回 森と花の祭典 みどりの感謝祭」が5月13日(土)・14日(日)に日比谷公園で開催されます(主催:みどりの感謝祭運営委員会) 。

(以下、祭典の案内)
多くの人たちに、緑についての理解と関心を高めてもらおうと、毎年4月15日から5月14日まで「みどりの月間」が設けられています。期間中は、全国各地で緑に親しむ各種イベントが開催されます。その締めくくりとして開催されるのが「みどりの感謝祭」です。
祭では13日に式典を開催するとともに、13日~14日の2日間にわたり、森にふれ、森を育み、木をつかう企業、団体、NPO等が出展し、木のクラフトやツリークライミング体験、鹿肉などのジビエ料理を味わうことができる「みどりとふれあうフェスティバル」を実施します。


両日とも、ステージでは「山の日トークステージ」なども行われる予定です。
この祭典の出展コーナーには、「山の日」の周知活動の一環として「山の日」ゾーンが設けられ、ブース出展があります。当会・山の自然学クラブの大蔵理事長も両日、顔を出す予定で、このコーナーへパンフレットを設置するなどして活動のご案内をさせて頂きます。

チラシは ↓ こちらにも掲載致します。
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感謝祭について、詳しくは みどりの感謝祭運営委員会のサイトをご参照下さい。
midorinokanshasai.com

第2回全国山の日フォーラム・東京国際フォーラム

第2回全国山の日フォーラム・東京国際フォーラム

2017年5月13日・14日に東京国際フォーラムにて「第2回全国山の日フォーラム」が開催されます。(主催:第2回全国「山の日」フォーラム実行委員会)

以下、6つのテーマに分かれて、2日間にわたって講演とパネルディスカッションが構成されています。
1.山の安全と山岳遭難救助
2.林業~環境と循環から地域の活性化へ
3.たくましい子供たちを育む
4.百万人の山と自然 安全のための知識と技術公開講座
5.登山道を考える
6.山岳科学から持続可能な日本を創生する

当会・山の自然学クラブ理事長の大蔵喜福は、パート5.「登山道を考える」(5月14日(日)12:50~14:30)にて、
「防災、遭難防止の観点からの登山道」と題した講演をさせて頂きます。

来場希望の方は、当日、東京国際フォーラムD棟6階の受付カウンターへ直接お越し下さいとのことです。
入場:無料・予約不要 だそうです。
ご来場の方みなさんに「安全登山ハンドブック」がプレゼントされるそうです。

詳しくは、一般財団法人 全国山の日協議会 のホームページ等をご参照下さい。
http://www.yamanohi.net/newslist.php#id466

チラシは ↓ こちらにも掲載致します。
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なお同日に、連携イベント「みどりとふれあうフェスティバル」が日比谷公園で開催されます。こちらには「山と親しもう!山の日ゾーン」のプログラムがあり、ステージ、出展ブースが設けられます。NPOブースには山の自然学クラブのパンフレットなどを置くコーナーもあります。あわせてお越し下さい。

デクノボンズさんから種子を頂いた、在来の菜の花が咲きました!

気仙沼・自然再生活動/屋敷林再生活動

工房地あぶら(デクノボンズ)さんから種子を頂いた、在来の菜の花が海べの森をつくろう会の活動地に咲きました!
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海を背景に、春の風景を彩るように咲いてくれました。


子どもたちの秘密基地にも彩りが出て参りました。
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在来の菜の花(キザキノナタネ)は花の色も優しめなようです。ひとつひとつは大きく、柔らかい印象です。きれいです。


あれれ?こちらは似ていますが...
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葉っぱをよく見るとわかるでしょうか。畑にはやしていたワサビ菜から花軸がのびています。こちらも花盛りです!

菜の花が咲いてくれるようになると、この季節、たいへん美しい風景になりますので、一面に広がる菜の花畑が近くにあるといいなと思います。まだまだ力不足でそこまではできませんが、少しずつ美しい景色を作り出していくことができたらよいなと考えています。


今年は9月の活動で、もう少し多くの面積に、菜種を播いてみようと考えています。
活動にはどなたでも参加できますので、ぜひご一緒下さい。
主に気仙沼で行っている、
自然再生プロジェクト ~ 地域性種苗の活用による屋敷林・防災林・海岸植生の再生・環境の復元
については、ホームページをご参照下さい。


こちらは、青森県横浜町の菜の花畑です。すばらしい眺めです。
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数人の方が声をかけて始め、そのうち名物にしようということになって町全体でもさまざまな取り組みをするようになって、今やすっかり有名になった横浜町の菜の花畑、そして菜種油。
2002年に立ち上げた「菜の花トラストin横浜町」は現在まで活動を継続しながら広げられ、作付面積日本一!だそうです(2017年より「NPO法人菜の花トラスト」となったそうです)。

海べの森をつくろう会さんへの訪問

十三浜プロジェクト/気仙沼の海べの森をつくろう会さんへ

十三浜プロジェクトでは、2016年から気仙沼の「海べの森をつくろう会」さんの活動地でも、現地活動をさせて頂いています。
海べの森をつくろう会は、屋敷林の再生活動を中心に様々な活動をしています。生涯学習活動を通じて地域の宝を発見したり、伝統的な手法や生活習慣などを再発見しつつ、地元の魅力を掘り起こし、地産品開発を推進したりする活動に繋げてきています。

ベンチや展示台は有効に活用して頂けそうなので、日本工学院のみなさんが「おおたオープンファクトリー」用につくった棚などを改良して持ってきて下さいました。

ジャムを置くと、とっても素敵な感じです。

今回、以前移転地で伐採したケヤキを輪切りに切ったそうで、先生が持ってきて下さいました。前日に念入りにグラインダーかけていらっしゃいましたので、きれいです。さっそく試作品のジャムを並べてみます。ウッディなジャム達です!
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みなさん、ご自分達が持ってきたベンチにさっそくすわって使っています; スギの無垢材で、触り心地、座り心地もよいのです。

さて、今回は活動を初めて最初の年につくった作品をバラした材を少し持ってきました。しっかり紙やすりをかけている材なので、果樹園の踏みづらの改良に使ってみました。
 
なかなかいい感じになったかな?と思いますが... 雨が降ったあとどうなるか、後日伺ってみたいと思います。
これが結構よいようでしたら、過去に持ってきた材がもう少しあるので、果樹園の歩道などにも使ってみてはどうかと思っています。またみなさんに相談しながら活動を進めていきたいと思います。

実はこの材は、一番最初にこの活動を始めたときに木を提供して下さった小山さんの山から頂いたものです。小山さんがいらっしゃらなかったらこの活動はできなかったかもしれません。改めて、感謝を申しあげます。
初心を忘れず、これからも活動をしていきたいと思います。