山の自然学クラブ 事務局ブログ

事務局へ寄せられた、会の活動報告や、会員のみなさまのご活躍を発信します。絵日記担当:中村が更新しています。

今年もグリーン基金からの助成を頂きます

グリーン基金贈呈式_2016年

社団法人日本損害保険代理業協会さんから、平成27年度グリーン基金の寄付先に当会の「富士山森林復元活動」を選んで頂きました。
2016年3月17日、神田の損保会館で贈呈式を行って頂きました。今年も当会へ助成をして頂けることになり、感謝申しあげます。

今年は公益財団法人 日本補助犬協会さん、特定非営利活動法人 日本救助犬協会さんが一緒に助成して頂けることになったそうで、この日それぞれの代表のみなさんとご一緒致しました。

補助犬協会さんのホームページ(下図は画面キャプチャ。ここからリンクしています)


日本救助犬協会さんのホームページ(下図は画面キャプチャ。ここからリンクしています)


代協の役員のみなさんや、これら団体の代表者のみなさんとお話する、貴重な機会にもなりました。
贈呈式の後に少しゆっくりお話しをする時間を頂くことができ、お互いの活動についても話し合いました。
活動に手一杯で、なかなか便利な仕組みを活用出来なかったり、分野の違う団体などとの連携が難しかったり。
活動に参加して下さるみなさんの利便を図ることが難しかったり、負担軽減の難しさなどについても話し合いました。2団体は生き物である動物・犬たちならではの支援を行う団体さんですが、主役を担ってくれる犬たちを育て、ストレスをできるだけ軽くして、うまく活動を続けられることのたいへんさに思いを致しました。
活動の内容は違っても、公益法人の持つ悩みには共通のことも多いものです。
このご縁が何かいい方向に広がっていくことがあったら、本当に嬉しいことだと思います。

これからも関心を高く持って、活動していきたいと思いました。

浅間嶺を歩く 日帰り講座

雪の浅間嶺にて

2016年3月12日に、浅間嶺を歩く 首都圏・現地講座を開催致しました。
2、3日前に 案内の秦さんから、檜原村からの現地情報によると、雪が少し残っているようです、とご連絡を頂いておりましたが。
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参加された門司さんから、写真を頂きました!雪景色、なんともいい感じです。

きれいな雪景色を楽しめました、とご報告頂きました。いいですね~!
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山の自然学クラブでは、季節や自然をたっぷり感じることのできる行事を企画しています。
こんな行事があったらよいな、こんな話が聞きたい!など、ご要望もぜひお寄せ下さい。

ヤマケイオンラインに掲載

山の自然学講座2016の案内をヤマケイオンラインに掲載して頂きました

山と渓谷社のサイトで講座の案内を掲載して下さいました。
ありがとうございます!

こちらを見た方から、さっそく受講のお申し込みも頂いています

今週の土曜日が、小泉武栄先生の第1回講座。今年もいよいよ始まります。
前日までにご連絡頂ければ、対応しますので まだまだOK、よろしければご参加下さい。
http://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=3429

www.yamakei-online.com
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こちらにも使って頂いていますが、今年のパンフレット、きれいなものが仕上がっています。
製作お任せしたのですが、かわいいイメージですね。
みなさんの活動の様子を撮った写真が使ってもらえて、嬉しいです。
パンフレットの配布に協力して下さる方、お知らせ下さい。余部ありますので、お送りします。

2016年初_大蔵喜福理事長メッセージ

2015年会報・はじめに ネパール大地震と山の日

山から始まる自然保護(当会年会報)15号 2016年2月21日発行より
大蔵理事長 巻頭言「はじめに」
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 会報14号に“2016年から8月11日が国民の祝日「山の日」となります。・・・・・中略・・・私たち「山の自然学クラブ」もその理念に則り、何ができるのか、何ならやってみたいのか、会の活動のひとつとして企画することは価値のあることと思います。自然に親しむ中で、自然の保全・保護の重要性を認識してもらう啓蒙活動が我々“山の自然学クラブ”の大きな役割ですが、「山の日」をアピールだけではなく、どのように活用できるかを会員の皆様同士で知恵を絞って考えることも、会の新しい発展に繋がることと思います。”と始めた巻頭言に、当クラブでも一体何ができるのかそれぞれに考えようと宿題にしておいた。
 山の日制定記念と銘打つイベントの一つとして、日本山岳会多摩支部主催の講演会が師走の14日に立川で開かれた。その講師を頼まれていたので、幾つかの提案をした。その一つに子ども達の自然に対する危機管理能力を問題にした。『ある危機感と未来へのメッセージ』として丸7年前、ここに記したことがある。ヒトづくりとは、自然とどう接していくかということが命題であるということと共に、現代の子ども達のデジタル化、言い換えると非現実の世界と現実との境にスイッチがなくなってきている現状を上げた。
 ある子どもがキャンプの最中に「カブトムシが動かないよ、電池切れかな?電池くださーい」と担当の指導員に伝えた。指導員は、生き物と分からせるため?に「電池入れるところあればあげるよ」。返事がないので行ってみると、その子は頭、胴体、手足、カブトムシのカラダをバラバラに切り刻んで電池のありかを探していたというのだ。ぞっとする話だ。まだある。ある夏のキャンプでテント内の事。夕方冷え込んできたので、カゼをひかないように、上着を着て温かくするように指導員が伝えていると、ある子どもが「冷房が効きすぎている、スイッチ切ってよ」と言ったそうだ。
 すべて大人の責任で、自然のなんたるかを体験させていない証拠である。こんなにひどい状況だとは、開いた口がふさがらないのである。ヒトと自然がこれほどまでに乖離しているとは・・・。
 子どもの危機管理能力を作り上げていくには川、野山など大自然に遊ぶことで身につけるしかない。川なら水に逆らって歩く、泳ぐ、へずる、山ならラフな道を安定して歩ける、岩にへばりついても登る。いろんな体系で学べる。子ども達に今もっとも必要なのは、自然体験の量である。“命”をどう守るのかもわかる。この命ということを一番思うのが2011年3・11東日本大震災の大津波に飲み込まれた多くの子ども達の話である。大人の責任で飲み込まれてしまったある小学校の悲劇もあるが、山に逃げるという考えと、登れないような体躯的能力の欠陥を指摘するヒトもいる。

 地震の強度ははるかに異なるが、2015年4月25日ネパールを大地震が襲った。その前と後に偶然、同じエベレスト街道のトレッキングにいく機会に恵まれた。ルクラからナムチェ・バザール、そしてシェルパ族のふるさとクムジュン、クンデの村を周った。使用前・使用後をこの目で見た。5月12日にも近くで余震が起こった。2度の大地震で街道筋の古い建物をはじめこの地方で約300軒が全半壊の被害を被った。特に古く崩れやすい土壁や日干レンガ、石つくりの壁が崩れた。山肌につけられた街道も何箇所も崩れ、爪あとは生々しい。裏山が崩れて家の中に大岩が飛び込んだままの家もあった。村が全滅するほどの被害はターメの村で7人が亡くなったそうだが、クムジュンとクンデの村では、両村で千人の人々が暮らし、150軒に及ぶ家が全半壊したにもかかわらず子どもも含め誰も亡くなっていない。この地方一帯ではターメ以外では無事だった。平素が自然の中での営みのネパールの村の子ども達と、自然乖離が進む日本の子ども達と単純な比較は難しいが、いずれにせよ自然界の掟、自己責任の上に立った危機管理能力というスキルは、ネパールの子どもたちのほうがはるかに強いのに異論は無いだろう。このスキルを“山登り"でつくり上げようというのが私の第一の提案。小学校でも登山という授業をやってほしいものだ。
 つぎに問題にしたのが次代の子ども達にバトンを渡すべき大人の登山スキル。今、山での遭難件数がこの10年うなぎのぼり、ここ数年は2,500件を越える。そのうちの約8割が中高年である。中高年とくくるが実際は60代の団塊の世代である。忍び寄る高齢に自らのスキルに大きな綻びが生じているのに気が付かない。あるいは高齢になってからのビギナーでもともとスキルがない。いずれにしてもその対策は難しい。(この年代がもし山に来なかったら遭難のほとんどは無くなるが、登山人口も激減することになる。)しかし、登山のスキルを上げるためにひとついえることは、踏み込んだ本格的な登山を志すことだ。命のかかるような登山を試みればスキルはおのずと上がる。また、そういったスキルを学び切磋琢磨する場、市井の山岳会を復活させることも最重要な問題となる。仲間が増えればモチベーションも上がり、信頼と協力で、海外登山も可能、自らの手での救助という遭難対策も立てられる。登山者の受け皿として今後の命題である。
 山の日は「登山と安全について考えよう」ではなく、登れる山より『登りたい山に行こう』で、山に登ってスキルを磨くという基本的なことをしっかりやればいいのである。
 本年も会員皆さまのご協力を切にお願い致します。

定時総会と講演会「山から始まる自然保護2016」

山から始まる自然保護2016

2016年2月27日(土)、新宿中央公園内のエコギャラリー新宿で、
山の自然学クラブの定時総会と講演会「山から始まる自然保護」を開催いたしました。
ぽかぽかの陽気の中、中央公園に集まったみなさん、楽しい時間を過ごして頂けたでしょうか。

今年は、島村英紀先生からは「山に登る人間に知ってほしい火山活動の知識」というテーマで講演をして頂きました。久しぶりの島村節を楽しみました。
いつもわかりやすいお話、感謝です。

参加して頂いたみなさん、ありがとうございます!
用意していた会報が全部なくなってしまいましたので、それだけの方にいらして頂けたということですね。嬉しいです。
島村先生のていねいな、わかりやすい図の入ったレジメもみなさんの財産になったことと思います。大切に復習に使って下さればと思います。

今年も楽しい、有意義な活動ができるよう、みなさんと一緒に活動をさせて頂きたいと思います。
会員のみなさん始め、よろしくお願いいたします!

山の自然学講座2016

今年も基礎連続講座「山の自然学講座2016」を実施します

詳細日程・内容がそろそろ決まります。
第1回目の小泉先生の講座の日程が決まりましたので、お知らせ致します。

日程: 2016年3月5日(土) 13:30~16:30
会場: 科学技術館 会議室3 東京都千代田区北の丸公園2番1号

今のところ決まっている日程まで、ホームページに掲載しました。
HP内 山の自然学講座のページは ↓こちらです。
特定非営利活動法人(NPO法人) 山の自然学講座2016 開催要綱

参加(受講)の申し込みもWebから登録できます。
1週間以内くらいに他の日程もすべて確定し、公開します。

1回ごとに参加できますので、お誘い合わせて ぜひご参加ください。
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総会と講演会・島村英紀氏「山に登る人間に知ってほしい火山活動の知識」

2月27日は山の自然学クラブ2016年定時総会と記念講演会「山から始まる自然保護2016」です

各分野で活躍する方々を講師に招き、山と自然を学ぶ「山の自然学クラブ」。
2月27日には、山の自然学クラブ 総会と記念講演会を開催します。
どなたでも無料でご参加頂けますので、ぜひお越しください。

今回の講演会は島村英紀先生にお願いしました!お忙しい中、快く引き受けてくださいました。
テーマ「山に登る人間に知ってほしい火山活動の知識」として話してくださいます。
先生から教えて頂いた、おもな講演の内容です。

テーマ「山に登る人に知ってほしい火山活動の知識」
=講演のおもな内容=
1.日本の火山は世界有数
2.日本にある二つの火山帯
3.日本を襲った過去の噴火
4.東北地方太平洋沖地震の影響・地震にも火山にも
5.宝永噴火は芳詠地震の49日後だった
6.文明を途絶えさせた「カルデラ噴火」
7.噴火予知の難しさ
8.プレートや火山の「恩恵」
9.火山がつくってくれた「土」が植物を育てる
10.地震国・火山国に住む「覚悟」


日程:2016年2月27日 13:00 開場
会場:エコギャラリー新宿(新宿中央公園内)2F研修室
エコギャラリー新宿への地図 - エコギャラリー新宿
   東京都新宿区西新宿2-11-4(新宿中央公園内)

18:00より懇親会 会費:4,000円
 ぶたや 百日紅
 新宿区西新宿7-14-6 第二高橋ビル地下1階

ご都合のよいところだけでも構いません。ぜひお越しください!
最新の日程などはホームページもご参照ください